漏電ブレーカーが落ちる原因は〇〇だった!仕組みと対処法を教えます

雷などで突然の停電を経験した方は多いのではないでしょうか?
夜は特に停電になると真っ暗。
とても不安になりますね。
でも雷でもなく、周りの家は停電していなさそう・・・
そんな時の停電はキケンが近づいているサインかもしれません。
まずは落ち着いて自宅のブレーカーを確認しましょう。
適切に対処すれば


・照明がつく部屋が出来る
・冷蔵庫内の食材を無駄にしなくて済む
・冷暖房が使える
・お風呂、お湯が出る
・トイレのウォシュレットが使える


など、ひとまず安心して過ごすことが出来るでしょう。

漏電ブレーカーが落ちる原因は?

漏電ブレーカーは何が原因で落ちるのでしょうか?よくある原因を挙げていきます。

水濡れ・結露

漏電の原因として、最も多いとされているのが、水濡れ、結露です。
キッチンや水回りで使用している電化製品を誤って水濡れさせてしまい漏電。
冬場の外気と室内の温度差によって発生する結露。
結露によって発生し水滴でも漏電の原因になることがあります。

塩害

水濡れとも関係してくる部分がある「塩害」
本来、水(純水)は電気を通すことはありません。
中学生の時、科学の実験で検証した記憶がどこかにあると思います。
水に塩分等の「不純物」が加わることにより、電気が通ることになります。
海水は一般の水より「塩分=不純物」の量が多くなるのでより電気を通しやすくなっています。

電化製品の劣化

生活に欠かせなくなっている電化製品。
電化製品(電気)を使うことによって、生活を快適にできます。
ただ電気は悪さをすると人体に影響を与えるので、安全の為必ず絶縁処理されています。
長年電化製品を使用していると外装のひび割れ等の劣化(絶縁処理の劣化)が起こります。
この「絶縁処理の劣化」は電化製品の動力である電気の流れには何ら影響はありません。
ですので、電化製品は普段通りに使用できてしまいます。
気が付きにくい原因の一つです。

コードやプラグの破損

電化製品の劣化に含まれる部分もある「コードやプラグの破損」です。
電化製品の劣化の中で一番の要因でもある電源コード・プラグの破損です。

・長年の使用で絶縁処理が劣化・ヒビ割れ。
・コードをスッキリさせたいが為に、束ねて使用。
・コードを家財の裏へ通し、家財で圧迫。

使用頻度が高い電化製品ですと「コードを引っ張ってプラグを抜く」何てことしていませんか?
プラグを見ていただくと分かりますが、丸い穴が 開いています。

これはプラグを抜けにくくしている効果もあります。
コードを引っ張る事はそれだけ負荷をかけることになるのでやめましょう。
電化製品の取扱説明書の注意書きに「コードを引っ張ってプラグを抜く」
必ず禁止事項になっています。

たこ足配線

住宅のほとんどのコンセントは2口です。
固定して使用する電化製品があれば3口以上の延長コードを使用して、電源確保している方がほどんどだと思います。
テレビまわりでは、テレビ本体、レコーダー、ゲーム機、外付けHDD等。
コロナ過で在宅ワークとなったPCまわりでは、PC本体、プリンター、Wi-Fiルーター、シュレッダー等。
どちらも2口では足りませんね。

最近では6~8口の延長コードが簡単に手に入ります。
便利でついついすべての電源をまとめてしまいますが、容量(ワット数)を守らないとキケンです。
構造上ワット数を超えて使用出来てしまいますが、その場合発熱します。
熱によって、絶縁処理が劣化して漏電。
場合によっては火災の原因にもなりますので、ワット数を超えてたこ足配線することはやめましょう。

家屋の劣化

漏電原因で分かりにくいモノの1つに家屋の劣化があります。
一生に一度が一般的な住宅の購入。
人生100年時代に突入する昨今。
家屋のメンテナンスもおのずと定期的に行う機会が増えてきます。
とはいえ、生活に関わる部分から優先的にメンテナンスしてしまいがち。
キッチン、トイレ等の水回り。給湯器、エアコン、家電。

屋根、外壁のメンテナンスは後回しにされがちです。
知らず知らずのうちに雨漏りして、天井や壁にシミが出来た。
という住宅は多いでしょう。

天井裏や壁裏には電気の配線をたくさん通しています。
メンテナンス不足で雨の侵入を許してしまい、配線や器具が雨に濡れると漏電が起きてしまいます。

小動物被害

もう一つ分かりにくい漏電原因の一つが小動物被害です。
ハクビシン、イタチ、ネズミ等嫌われ者がたくさんいます。
開拓で住む場所を追われた小動物たちが住む場所に選んだのが家屋です。
比較的大きいハクビシンでさえもわずか10㎝のスキマで侵入出来てしまいます。
特にネズミは一生伸び続ける歯を手入れするためにモノをかじる習性があります。
配線の太さはネズミにとってちょうどよく、かじられる被害に繋がります。
かじられてしまうと絶縁処理の効果はなくなってしまうので漏電被害が発生してしまいます。

ブレーカーの種類は3つだけ、仕組みはカンタン

1.漏電ブレーカー

スマートメーターの住宅であれば分電盤の一番左にあるのが漏電ブレーカーです。
これが落ちたときは、何かしらのキケンがあったかもしれません。
「どこかで漏電が起きた」
「感電や火災のキケンを回避した」
などの可能性があります。

2.アンペアブレーカー(スマートメーター内)

電気の使用量がオーバーしたときに落ちる。
電気料金の自由化と共に現在ほとんどの住宅でスマートメーターが取り付けられています。
アンペアブレーカーはスマートメーター内の機能になっています。
※使いすぎの場合は10秒後に自動復旧します。
ただ、頻発するようでしたら容量UPの契約変更を検討した方が良いかもしれません。
スマートメーター化の前は宅内の分電盤に「40A」等の表記で一番左に設置されていました。

3.安全ブレーカー(配線用遮断器)

分電盤の右側にあるブレーカーです。
各部屋やエアコン・電子レンジ等の電気消費量が大きいものごとに分けられています。
これが落ちたときは
「部屋で電気の使いすぎ」
「電化製品の故障、配線ショート」
などの可能性があります。

漏電ブレーカーが落ちた時の適切な対処法は?

自分で出来ることをして、専門家を待つ

電気工事店等の専門家の対処が一番安心できます。
ですが多くの場合、専門家へ連絡してから対処してもらうまでには時間がかかります。
最低でも1時間から2時間は待つことになるでしょう。
真夏で冷房がつかなくなれば、室内の温度はどんどん上昇して熱中症になる危険もあります。

ですので、その間に自分で出来る対処法は実践してみましょう。


適切に対処すれば、漏電箇所以外の電気は安全に使用できます。

ブレーカーの確認

まずはブレーカーの確認です。
ブレーカーとは家の各所に電気を流すため、スイッチの役目をしています。
そのブレーカー(スイッチ)がどこで切れてしまっているのか?確認していきます。

漏電ブレーカーの復旧(漏電箇所の特定)

急な停電で慌てて漏電ブレーカーを復旧させようとしても、すぐにまた落ちます。

漏電箇所を特定するため、以下の手順で復旧させましょう。

1,安全ブレーカーをすべてOFF(落とす)。
2,漏電ブレーカーを復旧(上げる)。
3,安全ブレーカーを1つずつ復旧(上げる)。
4,安全ブレーカーを復旧(上げる)で漏電ブレーカーが落ちる。(=漏電場所)
5,もう一度1~3を繰り返す。
※4の安全ブレーカーはOFFのまま(落とす)
6,漏電箇所以外の電気は使用できます。

まとめ

漏電の原因はさまざま。

ですが、漏電の仕組みはカンタンであることに気が付けたのではないでしょうか。

カンタンなことでも知っているのと知らないとでは大違いです。

対処しておけば、とりあえず日常生活を送ることができます。
対処法を知っていれば、不必要な部品で交換で騙されて請求されるということもなくなるでしょう。

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