漏電を防止するのは〇〇と〇〇!2つのことに気をつけましょう

漏電は火災や感電などを引き起こし、ときには命にかかわることもある恐ろしい現象です。

しかし、漏電を怖がりすぎる必要はありません。

漏電を正しく理解し防止することによって、危険を遠ざけ安全に暮らすことができるのです。

今回は、漏電を防止するために気をつける2つのことや、手軽にできる対策のほか、漏電したときの対処法をご紹介します。

万が一のときのために、ぜひ覚えておきましょう。

漏電はなぜ危険なのか?

漏電の危険を身近に感じたことがある人は少ないのではないでしょうか。

私たちは日々、電気の恩恵を受け、快適な生活を送っています。

ただし、このような暮らしを享受できるのは安全な状況で電気を使用しているからこそでしょう。

電気に支えられた快適で便利な生活は、じつは「漏電」という危険と隣り合わせでもあるのです。

漏電はときには人の命にかかわることもある危険なものです。

では、なぜ漏電は危険なのでしょうか?

「漏電」とはその名が示すとおり、電気が本来通るべき通路から漏れる現象です。

その結果、「本来の通路」から漏れた電気は「別の通路」を作ってしまいます。

漏電が危険なのは、人が接触すると人体が電気の「別の通路」となって感電し、屋内で電気が「別の通路」を作ると火災の原因になってしまうところです。

しかし、漏電が危険だからといって、電気を使用せず生活をするという選択は今の時代では現実的ではありません。

電気の恩恵を受けながら安全な暮らしを続けるために必要なのは、漏電を防止するために適切な対策を行うことでしょう。

漏電を防止するには様々な方法や対策がありますが、ここでは簡単にできる2つのことと、漏電を防止できる手軽な対策をご紹介していきます。

漏電を防止するために気をつける2つのこと

漏電は、火災や感電の危険を招くだけではありません。

電気が本来の通路から漏れるのですから、電気代も余計にかかってしまいます。

劣化した水道管や穴の開いたホースから水が漏れて、水道料金が高額になってしまうのと同じですね。

それだけではなく、漏電により家電製品に必要以上の電気が流れると製品の故障につながることもあるのです。

製品の修理費や余計な電気代などの無駄な出費や、危険を引き起こす漏電は未然に防止したいものです。

そこで、簡単にできる漏電防止対策を2つご紹介します。

漏電を防止するために、日ごろから次のことに気をつけるようにしましょう。

コンセントに注意する

漏電による火災の原因の多くは、コンセントがかかわっていることをご存知でしょうか?

コンセントの周辺で漏電が起こりやすいのは、次のような理由があります。

・トラッキング現象が発生しやすい。

一定の場所に置いたまま使用している電化製品はほとんどプラグの抜き差しをすることがありません。

そのためプラグとコンセントの周りにホコリがたまりやすく、湿度の高い環境ではホコリが湿気を吸収してしまい漏電することがあるのです。

このような現象を「トラッキング現象」と呼びます。

トラッキング現象は、コンセントの周りを焦がしたり火災を引き起こしたりするため非常に危険です。

・プラグがしっかりと差し込まれていないことがある。

また、コンセントや電線などの電気の通り道の接続箇所は低い抵抗で接続しなければいけませんが、コンセントへのプラグの差し込みがゆるいと接触抵抗が大きくなり発熱することがあります。

このような状態が長く続くことによって、火災を引き起こすことがあるのです。

漏電を防止するために、日ごろからコンセント周辺の掃除はこまめに行い、ホコリをきれいに取り除いておきましょう。

プラグをしっかりと隙間のないようにコンセントに差し込んでおくことも重要です。

また、タコ足配線もホコリが溜まりやすいほか、定格電流を超えて使用することにより発熱して出火する危険性もありますので、なるべく避けるようにしましょう。

濡れた手で触れない

「濡れた手でコンセントに触れると感電する」と耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。

では、なぜコンセントに濡れた手で触れると感電するのでしょうか?

これは、正確にいうと、コンセントに触れることで感電するのではありません。

コンセントの通電部分は壁などに埋設されていますので、濡れた手で触れることによる感電は、コンセントからプラグを抜き差しするときに起こるのです。

水は電気を通しますので、プラグの金具にじかに手が触れなくても、手についている水がコンセントに差し込まれたプラグに触れると水から手に通電してしまいます。

感電は命にかかわることもあり非常に危険ですので、濡れた手でのコンセントへのプラグの抜き差しは絶対に行わないようにしましょう。

次は、漏電を防止するために手軽にできる対策をご紹介していきます。

漏電を防止する手軽な対策

「いざというときのために準備をしておけば、何かが起こっても心配ない」という意味の

「備えあれば憂いなし」ということわざは有名ですね。

漏電を防止するためにも、できる対策を整えておいて安心して生活を送りましょう。

手軽に漏電を防止できる対策とは、次のようなものです。

これらは漏電による被害を防止すると考えて設置しておくことをおすすめします。

アースを付ける

アースとは、家電製品についている漏電による火災や感電防止のための接続線です。

「地球」や「大地」という壮大な意味を持つアースですが、ほかには「接地」という意味があります。

この「接地」とは、文字どおり電気の通り道を地面につなぐことです。

もし洗濯機や電子レンジが故障などで漏電が起こった場合、アース線が設置されていないとどうなるでしょうか?

漏れた電気は製品内にとどまり続け、人が触れると感電し、電圧に耐えきれなくなった家電品は発熱し火災を引き起こします。

アースは漏電による感電や火災の防止のために、漏れた電気を地面に流して逃がす重要な役割を持っているのです。

家電製品を設置する際は、必ず専用の端子へ、アース線を接続しておきましょう。

漏電遮断器を使用する

「漏電遮断器」とはどんなものなのか、ご存知でしょうか。

漏電遮断器とは、分電盤の漏電ブレーカーのことを指すこともありますが、ここではコンセントに差して使用するタイプの漏電遮断器についてご紹介します。

分電盤の漏電ブレーカーは、漏電を感知すると家にあるすべての電気を遮断してしまうので家じゅうの電化製品が使用できなくなります。

一方、コンセントに差すタイプの漏電遮断器は、漏電したとき、そのコンセントにプラグを差して使用している製品の電気だけを遮断します。

したがって、ブレーカーが落ちたときのように他のコンセントの電化製品には影響を及ぼさないため、夜間に真っ暗闇の中でパニックになることもありません。

また、コンセントタイプの漏電遮断器は、ブレーカーが感知できる電流の数分の一程度の小さな電流を感知できるものもあります。

そのため、感電したときの危険度も大きく下がるのです。

コンセントタイプの漏電遮断器は、漏電を防止する小さな守り神として期待できるでしょう。

漏電したときの対処法は?

では、現実に漏電が起こってしまったら、どのように対処すればよいのでしょうか。

漏電ブレーカーが落ちた場合の漏電には様々な原因が考えられますので、漏電している箇所を突き止めるのは難しいかもしれません。

ここまでお伝えしてきたほかにも、漏電の原因はケーブルの劣化や損傷、施工不良や故障、塩害など、多岐にわたっているのです。

漏電の原因を調べようとして漏電している箇所に触れてしまったら、感電することがあり非常に危険です。

お住まいが賃貸物件の場合は、管理会社に、持ち家などの場合は業者にただちに連絡し調査を依頼してください。

まとめ

漏電とは、高額な電気代で家計を圧迫し、火災や感電など人の命にかかわる事態を引き起こす非常に厄介で危険な現象です。

漏電を防止するために、まずは簡単にできる「コンセント周りの掃除」や「濡れた手で触らない」ことに気をつけましょう。

アースや漏電遮断器の設置など、漏電を防止するための対策をしておくこともおすすめします。

前触れなく起こることもあるのが漏電の恐ろしさです。

いざというときのために、日ごろから電気や漏電への意識を高め、安全で快適な生活を送りましょう。

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